バック・トゥ・ザ・フューチャー
先日、バック・トゥ・ザ・フューチャーという映画を見てみました。
内容は「過去に飛ばされた主人公が元の時代に戻るために奮闘する物語」ですね。
ジャンルとしてはタイムスリップものになります。
最近のアニメで連想するなら
あたりでしょうか。
(上記の作品はループものなので、本作のタイムスリップものとは若干異なります)
舞台はアメリカ。
主人公であるマーティはどこにでもいるような普通の大学生。
そんなマーティの一番の親友は科学者のドク。
ドクは白衣を着たおじいさんで、いかにも科学者っぽい恰好をしています。
マーティはそんなドクが開発したタイムマシンの実験を手伝うため、
深夜のショッピングモールの駐車場に呼び出されたところから本格的に物語が始まります。
序盤の見どころは、マーティがスケボーに乗って登校するところでしょうか。
軽快なBGMと共に、アメリカの広大な街並みを駆け抜けるシーンは観客をその世界観に惹きこみます。
上記のスケボーのシーンもそうなのですが、全体的に見ている人を退屈させないような構成になっているんですよね。
マーティが過去にタイムスリップするのは映画が始まってから20分ほど経過してからですが、不思議と見入ってしまうというか、緻密に計算された物語構成も本作の魅力となっています。
なぜかというと、一度見た後に、もう一度見てみると冒頭の何気ないシーンや台詞に伏線が仕込まれていることに観客は気づけるんですよね。
〇〇は××の布石だったのか、という具合に。
それと余談ではありますが、少し前に流行った「シュタインズ・ゲート」を視聴したことがある人だとニヤリとできそうなポイントがひとつありました。
というのもシュタインズ・ゲートの元ネタなのかな、と思わしき箇所があったからです。
→謎の人物たちが主人公の拠点に襲撃してくるので、タイムリープして逃げる。
→タイムトラベルの実験中にテロリストが襲撃してきたので、タイムトラベルして逃げる。
それはさておき、本作をレンタルするときに思いましたが、結構古めの作品なんですよね。
日本での公開日は1985年の12月7日。
いまから33年前。歴史がありますね。
※本場のアメリカでは1985年の7月3日に放映されたそうです。
日本より半年ほど早いです。
ともあれストーリー展開が派手で、非常に面白い映画でした。
タイムスリップ系の映画に興味のある人にオススメです。
バック・トゥ・ザ・フューチャー
先日、バック・トゥ・ザ・フューチャーという映画を見てみました。
内容は「過去に飛ばされた主人公が元の時代に戻るために奮闘する物語」ですね。
ジャンルとしてはタイムスリップものになります。
最近のアニメで連想するなら
あたりでしょうか。
(上記の作品はループものなので、本作のタイムスリップものとは若干異なります)
舞台はアメリカ。
主人公であるマーティはどこにでもいるような普通の大学生。
そんなマーティの一番の親友は科学者のドク。
ドクは白衣を着たおじいさんで、いかにも科学者っぽい恰好をしています。
マーティはそんなドクが開発したタイムマシンの実験を手伝うため、
深夜のショッピングモールの駐車場に呼び出されたところから本格的に物語が始まります。
序盤の見どころは、マーティがスケボーに乗って登校するところでしょうか。
軽快なBGMと共に、アメリカの広大な街並みを駆け抜けるシーンは観客をその世界観に惹きこみます。
上記のスケボーのシーンもそうなのですが、全体的に見ている人を退屈させないような構成になっているんですよね。
マーティが過去にタイムスリップするのは映画が始まってから20分ほど経過してからですが、不思議と見入ってしまうというか、緻密に計算された物語構成も本作の魅力となっています。
なぜかというと、一度見た後に、もう一度見てみると冒頭の何気ないシーンや台詞に伏線が仕込まれていることに観客は気づけるんですよね。
〇〇は××の布石だったのか、という具合に。
それと余談ではありますが、少し前に流行った「シュタインズ・ゲート」を視聴したことがある人だとニヤリとできそうなポイントがひとつありました。
というのもシュタインズ・ゲートの元ネタなのかな、と思わしき箇所があったからです。
→謎の人物たちが主人公の拠点に襲撃してくるので、タイムリープして逃げる。
→タイムトラベルの実験中にテロリストが襲撃してきたので、タイムトラベルして逃げる。
それはさておき、本作をレンタルするときに思いましたが、結構古めの作品なんですよね。
日本での公開日は1985年の12月7日。
いまから33年前。歴史がありますね。
※本場のアメリカでは1985年の7月3日に放映されたそうです。
日本より半年ほど早いです。
ともあれストーリー展開が派手で、非常に面白い映画でした。
タイムスリップ系の映画に興味のある人にオススメです。
マージナル
今回紹介したいのはガガガ文庫の「マージナル」。
2007年の5月24日に発売し、全部で6巻まで出ています。
電撃文庫より出版されているブラック・ブレットの著者、神崎紫電のデビュー作ですね。
私自身がブラック・ブレットのファンということもあり、
最初の記事はこれかなと思い、選ばせていただきました。
ジャンルとしてはミステリー系になります。ライトノベルにしては少し特殊かも。
主人公は高校生の摩弥京也。彼はアングラサイト「ブラッディユートピア」の管理人をしています。
ハンドルネームはヴェルツェーニ。
京也が管理人を務めるブラッディユートピアは、拷問や殺人などについて討論したり、死体画像を公開するといった道徳的に問題のあるサイト。
そう、京也は殺人衝動を抑え込む精神異常者だったのです。
本作では
精神異常者であり、殺人を犯さない「マージナル(正常と異常の境界に立つ人間)」
精神異常者であり、殺人を犯す「オーバーライン(境界線を踏み越えたモノ)」
と定義していて、主人公はマージナルのようです。
簡単なあらすじは
主人公である摩弥京也が、チャットルームで「エクスター侯爵の娘」というハンドルネームの人間と話していると、その相手が連続殺人鬼であることが判明します。
そしてひと悶着あった結果、京也は連続殺人鬼であるエクスター侯爵の娘から命を狙われる・・・・・・というのが物語の導入部になります。
本作、マージナルの魅力はなんといっても
ハイスペック人格破綻者、摩弥京也の存在に尽きます。
語り部である京也の価値観が変わっていることもあり、物語全体が退廃的というか、既存の作品とは一線を画すものに仕上がっています。
特に変わっているところは、探偵役にあたる主人公も精神異常者という点。
普通の小説とかであれば、主人公は多かれ少なかれ正義の一面を持っているのですが、京也は思考や価値観が悪人そのものです。冒頭から人格破綻者全開です。
かといって完全な悪役かと言われるとそうでもないんですよね。
殺人衝動を抱えていながらも人を殺さないように、必死になって自分を抑えていますし、軋轢を生まないために他人を遠ざけています。
気遣っているんですよね、他人に対して。
本当にどうしようもない人間であれば、ここまで自分を押し殺したりはしません。
それこそエクスター侯爵の娘のように欲望の赴くまま人生を謳歌すると思います。
倫理観は破綻していますが、根っこの部分は善人。
そんな摩弥京也を一言で例えるなら「悪党になれなかった悪党」でしょうか。
色々と突き抜けた性格の京也ではありますが、幸せになりたいという気持ちが見え隠れしていることもあってか、不思議と感情移入できてしまいます。
「マージナル」は隠れた名作です。
オススメなので、是非読んでみてください。